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部下の苦痛を半減させる6つの質問

およそ30年前のことです。
OA機器の飛び込み営業をしていました。

飛び込み営業って何をするかというと、
知らない会社に突然行って、
「コピー機導入しませんか?」
「FAXが普及してきた(そういう時代でした)のでそろそろ御社も導入しませんか?」
などと営業をするんです。

その会社で営業研修中のできごとです。
営業研修ですから、もちろん実際に現場で飛び込み営業するんです。

「はい、キミの担当エリアはここ」って、住宅地図のコピーを渡され、
「このエリアの会社、一軒たりとも抜かさずに飛び込んで名刺もらってこい!」
という司令が来るわけです。

ワタクシが与えられたエリアは、文京区の本郷や湯島界隈でした。
エリア内、一件たりとも抜かさず飛び込むわけですから、
当然いろんな会社があるわけです。

“名刺をくれない”
“名刺を受け取ってくれない”

なんてことはアタリマエで、
相手が虫の居所が悪かったりした場合には、

“名刺を破り捨てられる”
“怒鳴りつけられる”
“灰皿を投げつけられる”

なんてこともあるわけです。

たぶんみんなイヤですよね。

ですから、ワタクシもだんだんイヤになって、マクドナルドでサボるようになりました。
そして、名刺をもらわないで会社に戻る。

すると、教育担当の上司から、
「なんで名刺もらってこないの?」と言われるわけです。

だから、
「いや、あれです」
「つらいっす」
って辛さを訴えるわけです。

でも、あるとき、そ上司とのやりとりで、
つらさが半減したんです。

上司:「飛び込み怖いの?」

ワタクシ:「怖いというか、つらいです」

上司:「どうしたいの?」

ワタクシ:「名刺もらいたいだけなんですけどねー」「怒られたりしてなかなかもらえないんですよね」

上司:「なんて言われたの?」

ワタクシ:「名刺はお金がかかってるんだから、用もない営業マンにやれない」とか
「営業妨害するんじゃねーよ!」と言われました。
あっ あと、灰皿投げつけられました。

上司:「それは、キミの人格を否定されたの?」

ワタクシ:「いや、そうじゃないと思います」「毎日毎日飛び込み営業が何人も回ってくるのでイライラしていただけだとおもいます」

上司:「で、キミはどう思うの?」

ワタクシ:「んーそうですね」
「逆にそういう対応しかできない相手が気の毒に思えてきました」
「ツライけど、別にそんなに気にするほどのことじゃないような気がしてきました」

上司:「明日どうすんの?」

ワタクシ:「名刺もらってきます」

これで次の日からつらさが半減しました。

出来ていないことを責めるのではなく、
自分で考えるきっかけになる質問をしてくれる。

こういう対応をしてくれた上司は、素敵な人だったと思います。

実は、
今日訪問してきたワタクシの顧客、30年前飛び込んだビルにあるんです。
そこへ行くたび、この出来事を思い出します。

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〈ライタープロフィール〉
コドクな上司から頼れる上司になるための言葉を作る
ビジネスコミュニケーションコーチ。
清野秀之
株式会社リ・アライズ 代表取締役
OA機器販売会社、情報誌出版会社、Webシステム開発会社を経て、セールス・マーケティングコンサルタントとして独立。
40代はじめに仕事のストレスから体調を崩す。徒歩1キロさえ辛い最悪の状態から生活習慣を改善。
49歳から始めたマラソンを始め3年でフルマラソン3時間52分22秒で完走するまで心身のパフォーマンスを改善。
その過程で、ビジネスでもっとも重要なことは、心身の健康とコミュニケーションスキルであることを実感。
「健康な身体と心づくり」と「健全なコミュニケーション」のためのサービスを提供している。
Copyright 2017 Re:Arise Inc. All rights reserved.

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